山 行 報 告 | |
2012/2/4〜5 日光・奥白根山 | メンバ(記録):新村 |
【コースタイム】
2月4日(土)
東武日光駅8:37=リフト終点11:10―外山尾根14:30―天狗平15:30
2月5日(日)
天狗平7:00―P2360 8:15―前白根山9:00―天狗平10:00―リフト終点12:30
【記 録】
2月4日(土)
先輩にわかんを借りたので、ラッセルを体験してみよう。日光白根なら一人でも行けるかもしれないと思い、朝発で出発。
終点の湯元温泉でバスを降りたが、スキー場までの行き方がわからない。他に登山者らしい人が二人降りたけど、声をかけられず旅館案内所で道を教えてもらう。
天気は雪で気持ちが下がる。リフト券売り場のお姉さんに一応天気予報を聞いてみると、「晴れのち曇りだけど、山ですからねえ…」。少しだけ迷っていたら、一緒にバスを降りたお兄さん二人がやってきた。
行き先など聞かれて同じ行程ということがわかり挨拶する。思い切って、心配事の一つだったリフトの乗り方を聞いたら教えてくれた。ザックは隣に置いてリフトに乗る。降りるときはリフトを止めてくれたので何の心配もいらなかった。
リフトを降りたら、途中でラッセル交代するのでついていってもいいかお兄さんたちに尋ねてみる。「よろしくお願いします!」と気持ちよく応えてくれて有難かった。ラッセルが初めてと話したら、お兄さんの一人がピッケルの使い方を教えてくれた。
スキー場から登山道に上がるまで、トレース沿いに進むが膝から膝上までズボズボ潜る。登山道に出る前でラッセル交代。登山道の尾根に出たらラッセルは膝下で楽になった。
稜線目指して進むが、急登になる手前でトレースがなくなる。トレースはそこで引き返している様子。お兄さんたちの姿はだいぶ後ろで見えないので、そのまま赤テープを目指しながら進むことにする。
ここからが本当のラッセルだった。急登なので膝、膝上、腰の繰り返しでピッケルの浮力と全身を使って黙々と登る。胸まできたときに休憩してわかんをつけたら、お兄さんの一人が追いついたので、少し会話する。
お兄さんは登りだからわかんをつけてもあまり変わらないと思うと言ってラッセルを交代してくれ、つぼ足のまま進んでいく。少ししたらもう一人のお兄さんを待つためまた交代する。
雪は止むことなく、風が出ると雪が飛んでくるので前を向けない。お兄さんは稜線に出たら終わりにすると言い、私は天狗平までできれば行こうと思うと言って先に進む。
稜線に出る手前で吹き溜まりにはまり抜けるのが少し大変だった。稜線に出たらラッセルは膝下でだいぶ楽になった。あとはテン場目指して進むのみ。
しばらく進むと登りが出てきたので、引き返して天狗平と思われる平らなところにテントを張る。気づいたらもう少し手前にお兄さんたちもテントを張っていて、やっぱり近くに人がいるだけで心強いと思った。
夜も雪は降り続き、やっぱり一人は寒い。ドーンと音がして雪崩かと思ったら、規則的に鳴り続けるので花火だと思った。
2月5日(日)
明ける前、外に出たら雪は止み星が出ていて今日は晴れそうだ。でも寒くて積極的に前進の気持ちになれない。日が出たら快晴。時間もあるし、前白根目指して行けるところまで行くしかないと心を決めて、準備する。
昨日の雪でトレースはすべて消え、整地したテン場もまた潜る。わかんをつけて出発。 夏道のトラバースは避けて稜線を進む。
前白根と奥白根が見えてきたら、その違いに呆然とする。一瞬、奥白根まで行きたい気持ちに駆られていろいろ考えてみるが、出発も遅いしやっぱり今日は行けない。
前白根手前で地面が見え始め、わかんを外す。前白根では写真だけ撮って引き返す。P2360まで下りると、お兄さんたちのトレースがあり、そこで引き返していた。
テントを撤収して下る。帰りはお兄さんたちが先にスノーシューとわかんでトレースをつけてくれていたので、つぼ足でどんどん下りられた。
あっという間にスキー場が見えて少し名残惜しくなる。バス停に着いたらお兄さんたちがバスに乗っていて、トレースのお礼を言う。東武日光駅に着いたら、「またどこかで!」と挨拶して分かれた。